社会福祉法人 東北福祉会
特別養護老人ホームせんだんの館

会社概要

代表者:大竹榮 
設立:1995年
従業員数:103名
本部所在地:宮城県仙台市青葉区国見ケ丘6-149-1
URL:https://www.sendan.or.jp/


生活支援事業部
在宅支援課長

在宅支援係長
西澤進 さん

にお聞きしました!

Q.会社の業務内容を教えてください。

特別養護老人ホームの設置経営、ケアハウスの設置経営、老人デイサービス事業、保育所の設置経営、認知症対応型共同生活介護事業所の設置経営、障害児放課後デイサービスなどを行っています。

Q.会社の強みはどんなところですか。

社会福祉法人ということで、株式会社と違い、利益を追求しなくてもいいというのが一番の強みです。あとは現場と話し合って、柔軟的に利用者さんの対応ができることです。東北福祉会の理念に「すべての人が一人の人間として尊重され個性輝く共生の地域づくり」というのがあります。今度、子ども食堂を始めるのですが、新しいことに取り組める雰囲気があることも強みだと思います。

Q. 求める人物像はどんな人ですか。

理念にもあるのですが、こちらのやり方を押し付けるのではなく、利用者さんに柔軟に合わせられる方が、一番求めている人材です。

Q. 1日のスケジュールを教えてください。

デイサービスの場合は、まずは朝の送迎を行い、施設に着いたら体調確認で血圧・体温を測ります。その後は入浴したい方とリハビリで運動したい方に分かれていただいて、それぞれ対応します。昼食後はお昼寝したい方、リハビリしたい方、アクティビティをしたい方に分かれて活動します。個別性を考えて、自分のやりたいことをしていただくという形にしています。そして、夕方にご自宅に安全に送り届けます。

Q. “アクティビティ”を行っているとおっしゃっていましたがどのような活動をしていますか。

カラオケ、風船バレー、難しい漢字読みをしたり、年代別の歴史やペタンク(ボッチャのようなスポーツ)あとは季節に合わせた行事(花見、ドライブ、紅葉狩り)や、流水プールに入って体操などもしています。スタッフみんなで考えて提供しています。

Q. 日頃どういう意識を持って仕事をされていますか。

利用者さんに安全安心に過ごしていただくということです。また、情報がちゃんと共有でき、利用者さんの変化に気づけることが、一番重要だと思って仕事に取り組んでいます。

Q. 他の職種の方と連携するうえで大事にしていることは何ですか。

自分の持っている情報だけで勝手に判断しないことです。また、中心に利用者がいるかということを常々意識しています。

Q. 仕事でうれしかったエピソードはありますか。

ご家族とか利用者の方に「助かった、ありがとうございます。」などと言われると、よかったなと思います。

Q. 仕事のモチベーションを保つために、どのようなことに気をつけていますか。

どの仕事でも一緒だと思いますが、上から言われたことをそのままやるのではなく、自分でちゃんと意思を持ち、理念に合わせて、自分で動くように意識しています。

Q. プライベートと仕事のバランスはどのように取っていますか。

走ることが趣味なので、先週は山に27キロ走りに行って、この前は長野に160キロと110キロを走る大会のボランティアに行っていました。
ボランティアをすると来年エントリーの優先権がもらえるんですよ。ですので、来年走ってきます(笑)

Q. 福祉大のOBとお聞きしましたが、学科はどこでしたか。

社会福祉学部 社会教育学科でした。教員の免許を取っていました。

Q. 就活はどのように進めましたか。

中学生の頃から大学までずっとバレーを続けていたため、社会人になっても続けたいと思い、高校の時の先生にも相談しながら、紹介されて、社会人のバレーボールチームに所属しました。
しかし、社会人になってからはバレーではあまり上手くいきませんでした。
また、社会教育学科だったため、教育実習にも参加していましたね。

Q. 柔軟性を身につけるために、学生のうちにやっておいた方がいいことはありますか。

学生のうちに、仮説を立てて、実際にやってみて、それをバージョンアップしていくといった考え方をしていくと、どの企業でもやっていけるかなと思います。学生のうちは失敗しても大やけどしないので、実際にやってみて、失敗したらそれを糧にしていけばいいと思います。

Q. 最後に、キャリアカフェに参加された感想をお願いします。

開放的でいいなと思いました。また、学生さんと話してみて、まだまだ知名度が低いなと感じました。


生活相談員
小渡加依 さん

にお聞きしました!

Q. ご自身がいま取り組んでいる主な業務と会社の強みを教えてください。

私は子ども食堂を運営するメンバーに入っているのですが、老人ホームでやる子ども食堂は全国的には少ないです。私自身、高齢者の介護に関しては、経験や知識があるのですが、児童系に関してはまだ初心者マークを付けている状態なのです。それでも、地域の人たちの協力をもらいながら、一緒に地域づくりをしていくという法人の理念と地域の求めているものをうまくマッチングさせながら新しいものを作っていく楽しみや、実現させてもらえる環境があることが、せんだんの館の強みだと思います。

Q. 子ども食堂の宣伝はどのようにされていますか。

近所にある学校の校長先生や教頭先生に挨拶に行ったり、町内会の役員の皆さんに認めていただかないといけないので、町内会の集まりに顔を出してコンセプトを説明したりしています。あとは、地域には民生委員さんや児童委員さんなどにも広報活動に協力していただいています。軌道に乗ったら、インターネットなどで大々的に広めたいなと思っています。

Q. 女性にとって働きやすい職場ですか。

せんだんの館では、女性に優しい環境が整っていて、女性職員の平均年齢は30代です。
まず妊娠が発覚したら、介護職員の方は基本夜勤をしません。また、トランス(利用者を持ち上げること)なども、あまり行わないように、周りの職員がサポートしてくれます。
そして、産休・育休はしっかりととれます。約一年間お休みがもらえますし、復帰してきてもすぐに働きやすい環境が整っています。男性でも育児休暇をとっていますよ。
みんな100%とれて、100%戻って来られる風潮になっています。

Q. 女性の社員数はどれくらいですか。

せんだんの館だけで職員が100人近くいますので、女性は6割くらいですね。男性職員みんな優しいですよ(笑)

Q. 仕事でうれしかったエピソードを教えてください。

私は人生の最後まで見届けたいと思ってこの分野を選んでいるので、深く関わった家族やご本人をお看取りさせて頂いたときに、お葬式にも呼ばれ、ご遺族の方から手紙を読んでほしいとご依頼を頂いて、人生最後のセレモニーの前でご本人とご家族の方に感謝の気持ちを伝えられたときは、大変ありがたかったですし、それだけ関係性が築けたことがとても嬉しかったですね。

Q. 求めている人物像はどんな人ですか。

この業界のお仕事を楽しんでいただける方であればウェルカムです。知識も経験もなくても、プロフェッショナルになるための仕組みや教育は整っているので、熱意や気持ちがある人を求めています。

Q. プライベートと仕事のバランスはどのように取っていますか。

私は今30代半ばで、結婚はしていますが子どもはいないので割とフリーなのですが、最近始めた子ども食堂があり、仕事にのめり込んでいる感じですかね(笑)
職場としては、基本は残業があったとしても自分から行った残業で、必要な残業手当は出ますし、ちゃんとプライベートも充実させましょうという雰囲気があります。休むときは思いっきり休みますね。今度、1週間有給を取って海外旅行に行かせて頂きます(笑)デンマークに行って、デンマークの福祉を学んできます。結構、皆さん海外旅行に行っていますよ。

Q. 学生時代、どのように就活を進めましたか。

社会福祉学部 社会福祉学科 社会福祉士の専攻コースに所属していました。私は、高校のときに介護福祉士の資格が取れるところに通っていたため、大学でも続けたいと思い、こちらを選びました。サークルも、「老いを見つめる会こまくさ」と、学外の赤十字団体に入っていました。
私は幼い頃からおじいちゃんおばあちゃんっ子でしたので、当初から高齢者の分野に興味がありました。ですので、高齢者と寄り添える老人ホームに就職したいと考えていたときにせんだんの館を見つけ、今に至っています。

Q. 学生のうちにやっておいた方がいいことは何ですか。

興味のあることはどんどんチャレンジして、失敗との向き合い方を学ぶことが大切だと思います。

Q. 福祉大生へメッセージを!

東北福祉大学で学んだ基礎を生かして、社会にやさしく生きやすいサービスや商品開発などをしていただきたいです。

(取材:2019年9月)